みちのく潮風トレイルってご存知ですか? 環境省が整備中の福島県の相馬市松川浦環境公園を起点/終点→青森県の八戸にある蕪島まで全ては繋がってはいないのですが、沿岸部の豊かな自然を感じながら東北を歩いていこうというトレイルのコースがあります。 みちのく潮風トレイルとは? http://tohoku.env.go.jp/mct/ 東日本大震災以降、何度か岩手には通っていて、他の地域も自分の足で歩いて、現状を見てみたかったので、去年は、八戸ルートに。 今年は起点/終点である、相馬市ルート、お隣の新地町ルートを歩いてみようと、計画。 あいにくの台風の影響で一日遅らせ、一泊二日で歩けるところまで歩いてみようということで行ってきました。
お盆前ということもあり、ほとんど空席のない東北新幹線。 奇跡的に指定席が取れたのが東京駅6時発(おそらく始発)の臨時列車。それも、始めて東北新幹線の赤色の列車に乗車。 乗り鉄でも、撮り鉄でもありませんが、珍しい列車に乗れると嬉しいものですね♫ 仙台駅に到着後、乗換し、常磐線で新地町を目指します。
仙台駅構内のコンビニにて、店員さんオススメの仙台みそぱんを購入。新地町を目指す列車内にて食す。ほんのり味噌の塩っ気と、クリームチーズ、白あんの甘さが絶妙に絡みあっていて、美味しかったです。
途中、車窓から『きっとこの辺りは津波の被害にあったところなんだろうな』と思われる景色や、災害公営住宅と思われる建物を見ることができました。
新地町に到着し、乗越精算をしようと対応していただいた駅員の方が、新地町のトレイルの整備に関わったそうで、暖かく私たちを見送ってくださいました。 新地駅は、海から600mほど離れたところにあり、震災当時、津波で駅は破壊し、線路は流され、停車していた列車はくの字に曲がったそうです。 写真は現在の新地駅と新地駅前。
駅を後にし、田園風景をみながら、ひたすら進む。 お天気もよく、のどかで、いい景色である。田んぼの脇の木に桜の木が。 ふくしま浜街道プロジェクトとは 国道6号及び常磐道・県市町村道沿線に桜並木をつくり今回の震災、原発事故のシンボルとして、末永く維持管理していくことにより、後世に語り継ぎたいと活動されているようです。この後も、桜プロジェクトを他の場所でも見たのですが、別の団体様のようです。
さて、歩き始めてからしばらくして、ルート上に記載されているお寺へ。しかし、次の目的地に行こうと地図を見ながら進むも、同じところに戻ってきてしまい・・・・ ここで、初めて気づく。お互い地図を読むのが苦手な私たち・・・・。 何度か迷いながらも、ようやく次の目的地に到着! が、お休みだったのか建物が開いていなく、隣の青少年ホームのベンチで休憩をとることに。 こちらのスタッフの方からスイカの差し入れをいただきました! 暑さに少し元気を奪われていたのですが、スイカのパワーで復活。本当にありがとうございました。 久々にアゲハチョウを見ました。他にも赤トンボやシオカラトンボ(と思われる)、小さなアマガエルも。子供の頃、農家をしていた祖父のところで過ごした日々を思い出しました。
新地町のマンホール。ヒラメかな。
その後、何度か道に迷いましたが、美味しい湧き水を飲んだり。 楽しみにしていた登山ルートに入るも、辛い上りがあり、さらに雨も降り始め、後少しで山頂というところで、辛くて一歩も足が出なく、くじけそうになりました。 とはいえ、前に進まないと今日のお宿にも辿り着けないので、だだこねながら、ようやく山頂へ。 お天気が良ければ新地町、相馬市が見られるのですが、突然の雨で、周りは霧で真っ白で何も見えませんでした。
脇泉 力水 右近清水と名水真弓清水 お味はというと真弓清水の方がまろやか
やっときた鹿狼山登山コース
登山コースに入って早々に上り坂が続く
鹿狼山山頂 悪天候の為、真っ白ですが、晴れの時はここから新地町駅や相馬市の街並みを見ることができます。
鹿狼山の麓にある温泉宿泊施設 鹿狼の湯 台風で無ければ宿泊予定だった。残念。
麓の鹿狼の湯に昨日、キャンセルしたお詫びのご挨拶に伺い、小休憩。 この時、すでに16時過ぎ。この後のコースを省略し、駅までの最短距離を宿のご主人に教えていただき、出発。途中で道を間違えるも、雨が激しくなる中、何とか駒ケ嶺駅に到着し、隣駅の相馬駅まで電車で移動。 ホテルにチェックインし、相馬市の美味しい食べ物を求め、お店へ。 この日の徒歩での移動距離は20数キロm。新地町のオススメスポットを全て訪ねることができなかったことは残念でしたが、何とか相馬市にたどり着くことができました。 続く